盆踊り唄「与勘兵衛」(佐伯市宇山・江頭・汐月・津志河内・小島・泥谷・長谷、蒲江屋形島) <75・75・775小唄、二上り>

☆与勘兵衛坊主が二人出た(ソコソコ) 一人は確かな与勘兵衛じゃ

 一人ゃしんしん信太の 森に住むではないかいな アラ実 与勘兵衛

 (一反畑のぼうぶらが コリャ なる道ゃ知らずに這い歩く)

☆今年は豊年満作じゃ 庄屋もめぼしも百姓も

 猫もねんねんねずみも 猫もねずみもすりこのバチかいよ

 (一反畑のサヤ豆が ひとサヤ走れば皆走る)

☆木立の庄屋さんは何が好き 恥ずかしながらも唐芋好き

 今朝もねんねん寝起きから 赤い唐芋の焼き冷まし

 (お前家持ちわしゃ子持ち 下から持ちゃぐるもぐら餅)

☆真実保名さんに添いたくば 榊の髷と偽りて

 七日なんなん七夜さ 怨み葛の葉と寝たならば

 (やっとこやしまの ほしかの晩 ほしかの晩なら宵から来い)

☆私とお前さんの若い時ゃ 女郎か卵かと言われたが

 今じゃとんとん年が寄って 寺の過去帳にしっかとつけられた

 (一反畑のぼうぶらが なる道ゃ知らいで這いまわる)

☆因尾の庄屋さんの町戻り 脇差ゃ割れたや 割れ豆腐

 それをつんつんつづらで それをつづらでしっかと巻きとめた

 (納戸に小屋かけ…)

メモ:堅田周辺のほぼ全ての集落に伝承されているが、集落によってテンポや間合いが異なるほか、踊り方も数種類ある。宇山辺りでは扇子を開いた状態で、比較的ゆったりとしたテンポではあるが右に左に大きく流しながら踊る。泥谷では、宇山と同じく扇子を開いた状態だが、宇山よりもずっとおとなしい踊り方。波越では扇子半開きで、テンポが速く踊り方も野趣に富んでいる。石内ではうちわを持って踊り、波越の踊り方に少し似ているがこちらの方がより大らかな雰囲気。右手のうちわを高くあげて片足を浮かすようなおどけた所作が目立つ。西野の与勘兵衛ははずんだリズムで、手踊り。宇山や泥谷辺りの唄い方の与勘兵衛は、戦後、長音頭とともにレコード化されたこともある。

 

盆踊り唄「与勘兵衛」(佐伯市波越・府坂・竹角) <75・75・775小唄、二上り>

☆与勘兵衛坊主が二人出た(合) 一人は確かな与勘兵衛じゃ

 一人ゃしんしん信太の 森に住むではないかいな アラ実 与勘兵衛

☆ソレー 今年は豊年満作じゃ 庄屋もめぼしも百姓も

 猫もねんねんねずみも 猫もねずみもすりこのバチかいよ

☆ソレー 木立の庄屋さん何が好き 恥ずかしながらも唐芋好き

 今朝もねんねん寝起きから 赤い唐芋の焼き冷まし

☆ソレー 真実保名さんに添いたくば 榊の髷と偽りて

 七日なんなん七夜さ 怨み葛の葉と寝たならば

☆ソレー 私とお前さんの若い時ゃ 女郎か卵かと言われたが

 今じゃとんとん年が寄って 寺の過去帳にしっかとつけられた

☆ソレー 因尾の庄屋さんの町戻り 脇差ゃ割れたや 割れ豆腐

 それをつんつんつづらで それをつづらでしっかと巻きとめた

 

盆踊り唄「与勘兵衛」(佐伯市石打) <75・75・775小唄、二上り>

☆アーソレ 与勘兵衛坊主が二人出た(合) 一人は確かな与勘兵衛じゃ

 一人ゃしんしん信太の 森に住むのが白狐 アラ実 与勘兵衛 ドッコイ

☆今年は豊年万作じゃ 道ばた小草に米がなる

 道のこんこん小草に 道の小草に米がなる

☆木立の庄屋さんは何が好き 恥ずかしながらも芋が好き

 朝もねんねん寝起きから 赤い唐芋の焼き冷まし

☆私とお前さんの若いときは 女郎や卵と言われたが

 今はとんとん年が寄って 寺の過去帳にしっかとつけられた

☆真実保名さんに添いたくば 榊の髷など結うわしゃんせ

 いかなしんしん新玉も よもや嫌とは言わすまい

☆弁慶坊主は荒坊主 生竹へし曲げてヘコに差す

 いかなきんきん金玉も いかな金玉もたまりゃせぬ

 

盆踊り唄「与勘兵衛」(佐伯市西野) <75・75・775小唄、三下り>

☆与勘兵衛坊主が二人出た(合) 一人は確かな与勘兵衛じゃ ハーイーヤー(合)

 一人ゃしんしん信太の 森に住むではないかいな アラ実 与勘兵衛(ソレ)

☆ソリャー 今年は豊年満作じゃ 庄屋もめぼしも百姓も

 猫もねんねんねずみも 猫もねずみもすりこのバチかいよ

☆ソリャー 木立の庄屋さんは何が好き 恥ずかしながらも唐芋好き

 今朝もねんねん寝起きから 赤い唐芋の焼き冷まし

☆ソレー 真実保名さんに添いたくば 榊の髷と偽りて

 七日なんなん七夜さ 怨み葛の葉と寝たならば

☆ソリャー 私とお前さんの若い時ゃ 女郎か卵かと言われたが

 今じゃとんとん年が寄って 寺の過去帳にしっかとつけられた

 

盆踊り唄「与勘兵衛」(佐伯市青山) <75・75・775小唄>

☆与勘兵衛坊主が二人出た(ヨーイソレ) 一人は確かな与勘兵衛じゃ

 一人ゃしんしん信太の 森に住むではないかいな アリャ実 与勘兵衛

☆お前さんと私の若い時ゃ 芸者や卵と言われたが

 今じゃとんとん年が寄って 寺の過去帳にしっかとつけられた

 

盆踊り唄「茶屋暖簾」(佐伯市柏江) <77・77・75・75・45小唄、三下り>

☆茶屋の暖簾なイロハニホヘト(合) 嫁や娘を皆うち連れて

 ぴらしゃらしゃんすに見惚れつつ 思わずまがきに抱きついて おお そそうな人さんじゃ

☆松は唐崎 矢走の帰帆 月は石山 三井寺の鐘

 堅田の落雁 瀬田の橋 比良の暮雪に粟津路や おお 見事なものぞいな

☆宇治は茶所 茶は縁所 同者同行 皆引き連れて

 摘み取らしゃんすに見とれつつ 思わず茶の木に抱きついて おお そそうなことぞいの

☆恋し恋しと鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を燃やすなり

 我が身は蛍じゃなけれども 君ゆえ身をば燃やすなり おお 辛気なことぞいな

☆間の山ではお杉とお玉 お杉お玉の弾く三味線は

 縞さん紺さん浅葱さん そこらあたりにござんせん おお 見事なことぞいの

☆可愛い勝五郎 車に乗せて 引けよ初花箱根の山に

 紅葉のあるのに雪が降る さぞや寒かったでござんしょう おお 辛気なことぞいの

☆園部左エ門清水寺に 太刀を納めてその帰るさに

 薄雪姫に見とれつつ 思わずまがきに抱きついて おお そそうなことぞいの

☆可愛い川辺に出る蛍虫 露に焦がれて身を燃やすなり

 我が身は蛍にあらねども 君ゆえ身をば燃やすなり おお 辛気なことぞいの

☆可愛い可愛いと鳴く鹿よりも 鳴かぬ蛍が身を燃やすなり

 我が身は蛍にあらねども 君ゆえ身をば燃やすなり おお 辛気なことぞいの

メモ:佐伯市柏江のみに伝承されている。端唄風の唄で、手拭踊り。間奏の部分で袂をクルリと返す所作があり、洋服で踊ると魅力が半減してしまう。難しい踊りだが、子供もよく踊っている。

 

盆踊り唄「しんじゅ」(佐伯市西野、蒲江町屋形島) <75・77・75小唄、三下り>

☆(ヤレーソレーソレー ヤートーヤレーソレーヤー)

 十三鐘の春姫は(ハーソコラデセーイ) 鹿を殺せしその咎ゆえに

 今は(コラセイ) 十三鐘つく しんじゅ

☆かの源の頼光は 大江山なる鬼神を退治 今は都も収まる しんじゅ

☆かの源の義賢は 源氏白旗こまんに渡し すぐにその場で腹切る しんじゅ

☆大阪椀屋久右衛門 太い身代丸山通い 今は編み笠一つの しんじゅ

メモ:玖珠町に伝わる山路踊りの唄「酒宴づくし」と類似している。蒲江町には「繁昌づくし」という唄が伝わっており、これも類似している。手踊りだが手が込んでいる。

 

盆踊り唄「淀の川瀬」(佐伯市波越・石打・府坂・竹角、蒲江町屋形島) <75・75・75・75・77小唄、本調子>

☆淀の川瀬の水車(合) 誰を待つやらくるくると(合) 水を汲めとの(合) 判じ物

 汲むは浮世のならいぞや ありゃあれ そりゃそれ 柄杓さんをまねく

 ヨーイ ヨーイ ヨーイヤナー

☆一字千金二千金 三千世界の宝ぞや 教える人に 習う字の

 中にまじわる菅秀才 武部源蔵 夫婦の者が ヨーイ ヨーイ ヨーイヤナー

☆ここを尋ねて来る人は 加古川本蔵行国が 女房戸無瀬の 親子連れ

 道の案内の乗り物を かたえに控えただ親子連れ

☆かたえに直れば女房も 押しては言わぬもつれ髪 鬢の解れを なぜつける

 櫛の胸より主の胸 映してみたや鏡たて 映せば映る顔と顔

☆引けよ鈴虫それぞとは かねて松虫ひなぎぬも 手燭携え 庭に下り

 母様お越し召されたか いざ此方へとあの呼ぶ世の ヨーイ ヨーイ ヨーイヤナー

メモ:段前という長い長い三味線の前奏がついていて、その間に2本の扇を半開きで踊りながら入場し輪を立てる。段前が終わったら扇を開き、本編に入る。途中、キメの部分で前向きの人、後ろ向きの人…と同じ輪の中で交互に来るように踊るため、二人ずつが向かい合わせになる。かなり手が込んだ踊り方で、堅田踊りの中でもその優雅さは際立っている。

 

盆踊り唄「祭文」(佐伯市下城) <77・75小唄、二上り>

☆笛(アラドッコイセ) の音による(マダセー) 秋の鹿

 妻(アラドッコイセ) ゆえ身をば 焦がすなり

 (ハーそこ言うちゃさえもん たまりゃせぬ ソレエー ソレエー モットモ)

☆鮎は瀬に住む鳥ゃ木にとまる 人は情けの下に住む

 (そこ言うちゃさえもん たまりゃせぬ)

☆恋しゅござるなら訪ねて来てみよ 信太の森に住むではないかいな

 (そこ言うちゃさえもん たまりゃせぬ)

メモ:大分県内ほぼ全域に各地各様の節回しの祭文が伝わっているが、その中でもこの祭文は他に類似したものが見当たらない。

 

盆踊り唄「祭文」(佐伯市宇山・汐月・江頭・上城) <77・75小唄、二上り>

☆笛(アラドッコイセ) の音による(マダセー) 秋の鹿

 妻(アラドッコイセ) ゆえ身をば 焦がすなり

 (ハーそこ言うちゃたまらぬ そこ残せ ソレエー ソレエー モットモ)

☆鮎は瀬に住む鳥ゃ木にとまる 人は情けの下に住む

 (そこ言うちゃたまらぬ そこ残せ)

☆恋しゅござるなら訪ねて来てみよ 信太の森に住むではないか

 (そこ言うちゃたまらぬ そこ残せ)

 

盆踊り唄「思案橋」(佐伯市長谷・宇山・汐月・江頭・泥谷) <7・75小唄、二上り>

☆思案橋ヤー(マダマダ) 思案ヤー 思案橋越えて(アードッコイ)

 行こか戻ろか思案(ソーレ) 思案橋

☆宮島 宮 宮島まわれば 浦が七里で七恵 七恵比須

☆北山 北 北山しぐれ 曇りなければ晴れて 晴れてゆく

☆この町に この この町に二人 どちら姉やら妹 妹やら

☆紫 むら 紫着せて どちら姉やら妹 妹やら

☆浦島 浦 浦島太郎 開けて悔しい玉手 玉手箱

メモ:生み字の多い難しい唄である。長谷・宇山・汐月の踊り方は、基本の部分は恋慕などと同じなのだが、最初の所作に戻るまでの手数がかなり多く覚えるのは容易ではない。泥谷では、今はもう踊られていない。字脚は775で、同じ字脚の「思案橋」が福岡県鞍手郡の「日若踊り」で唄われている。何か関係があるのかもしれない。

 

盆踊り唄「おいち後家女」(佐伯市西野) <77・75小唄、二上り>

☆おいち後家女にナー サー(ヤレサーコレサー) 三年通うたヨ 通うた ソージャロカイ

 コラかどめに子ができた おいち後家女 ヤレコノ うんと抱えた ソレ(合) トコ(合)

☆鮎は瀬に棲む 鳥ゃ木にとまる 人は 情けの下に住む おいち後家女

☆あなた百まで わしゃ久十九まで ともに 命のあるかぎり おいち後家女

☆様は今来て またいつ来やる 明けて 四月のお茶摘み頃かいな

☆茶摘み頃かや わしゃ待ちきらぬ せめて 菜の葉の芽立つ頃 おいち後家女

☆様は三夜の 三日月様よ 宵に ちらりと見たばかり おいち後家女

☆恋で身を病みゃ 親達ゃ知らず 薬 飲めとは親心 おいち後家女

☆恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ 蛍が身を焦がす おいち後家女

メモ:佐伯市西野のみに伝承されている。浮き立つような節回しで、なかなか調子がよい。

 

盆踊り唄「対馬」(佐伯市長谷・宇山・汐月・江頭・泥谷) <77/75小唄、二上り>

☆われは ヤーレー 対馬の アーヤーレーサーテーナ 鍛冶屋の娘

 (ハーンーヤーハー ハリワッター ホイ カエガナイ)

☆ここの座敷はめでたい座敷

☆鶴と亀とが舞い遊ぶ

☆竹に雀がしなよくとまる

☆とめてとまらぬ色の道

メモ:生み字の多い難しい唄である。対馬でなく津島ではないかという説もある。もとは「鍛冶屋の娘」と呼んでいた流行小唄とのこと。長谷や宇山、汐月の踊り方は、基本の所作は恋慕や思案橋と同じだが繰り返しが多く手が込んでいる。泥谷では、もう踊られていない。

 

盆踊り唄「だいもん」(佐伯市西野) <775・75・75小唄、三下り>

☆ここに京の町 大文字屋のかぼちゃとて アラその名は一郎兵衛と申します

 背は(ヤットセイ) 低うても ほんに猿眼 アーヨイワイナ サーヨイワイナ(ソレ)

☆頃は正月 若松様じゃと申します そりゃまたどうして申します

 枝も 栄ゆる ほんに葉もしげる

☆二月初午 すすふる音に春めけば 狐がスココン今宵から

 今夜 一夜が ほんに夜のこく

☆花の三月 雛祭りじゃと申します 姫女が喜ぶ節句ぞな

 今夜 一夜が ほんに夜のこく

☆四月八日は お釈迦の誕生と申します お釈迦の産湯を頭から

 かくりゃ お釈迦も ほんに濡れ仏

☆五月五日は ちまきに兜 飾り立て 子供の喜ぶ節句ぞな

 中で 杓ふる ほんに飴もふる

☆頃は六月 夏祭りじゃと宮々で 氏子がにわかに跳び遊ぶ

 中で 田主さんが ほんに稲を植うる

☆頃は七月 精霊の祭りと棚かけて 坊様たちゃ衣に玉襷

 中で 踊り子 ほんに音頭とる

☆頃は八月 八幡祭りと祝い込み その名はそうだと申します

 背は 高うて ほんに伊達男

☆頃は十月 亥子の餅は石で搗く 搗けども練れんと申します

 練れんはずだよ ほんに石じゃもの

メモ:「一郎兵衛」に類似する唄だが、三味線の節は全く異なる。テンポが速く、はずんだリズム。多分、12月までの歌詞があるのだろうが、8月までしか唄わないようだ。踊り方はなかなか威勢がよく、手拍子を打ちながら素早く回って左に移動する所作がおもしろい。

 

盆踊り唄「一郎兵衛」(佐伯市宇山・汐月・長谷) <775・75・775小唄、三下り>

☆うちのナー 一郎兵衛と隣の一郎兵衛と よその一郎兵衛とナー

 アラ三つ(コノセ) 合わすりゃ ほんに一・三が三郎兵衛とな

 アラヨイワイナーヨイワイナー

 (一反畑のぼうぶらが なる道ゃ知らずに這い歩く)

☆うちの二郎兵衛と隣の二郎兵衛と よその二郎兵衛と

 三つ合わすりゃ ほんに二・三が六郎兵衛とな

 (一反畑のぼうぶらが なる道ゃ知らずに這い歩く)

☆ここは京町 大文字屋のカボチャとて

 その名は一郎兵衛と申します 背は低うても ほんに眼は猿眼

 (やっとこやしまのほしかの晩 ほしかの晩なら宵から来い)

☆頃は七月 精霊の祭りだと精霊棚

 くりたてくりたて飾り立て 中で坊主が ほんに衣に玉だすき

 (ごろごろ鳴るのはなんじゃいな 石臼雷猫の喉)

☆四月八日の お釈迦の祭りだと申します

 新茶の出花を頭から かくりゃその日の ほんにその日の祈祷になる

 (カラカラいうのは何じゃいな 墓参に嫁ごの日和下駄)

メモ:西野「だいもん」に類似した唄だが、こちらは弾まずに唄う。三味線の弾き方が全く違う。テンポが速い。男踊りと女踊りがあり、女踊りは長音頭の手踊りと同じ。男踊りは飛び跳ねながら行ったり来たりする踊り方で、女踊りを激しくしたもの。普通、外側の輪が女踊り、内側の輪が男踊り。

 

盆踊り唄「大文字屋」(佐伯市府坂・竹角・石打・波越) <775・75・775小唄、二上り>

☆ここは京の町 大文字屋のかぼちゃとて その名は一郎兵衛と申します

 背は(合) 低うても ほんに見る目は猿眼 アラヨイワイナー サーヨイワイナー ソレ

☆ここに春駒 すすふる音に春めけば 狐はスココン今宵とな

 一夜は ほんに ほんにスココンと鳴き明かす

☆頃は三月 雛祭りじゃと村々に 娘は打ち寄り遊びます

 中に 色めく 中に色めく姉娘

☆四月八日は お釈迦の誕生と申します お茶の出花を頭から

 かくりゃ お釈迦は ほんにお釈迦は濡れ仏

☆うちの五郎兵衛と 隣の五郎兵衛と よその五郎兵衛とな

 三つ 合わすりゃ ほんに三五の十五郎兵衛

☆うちの茶釜と隣の茶釜と よその茶釜と

 三つ 合わすりゃ 三唐が唐金 唐茶釜

メモ:「一郎兵衛」と類似している。府坂の大文字屋は手踊りで、片手ずつ高くあげて払いながら継ぎ足で出て行って一回りするような所作がおもしろく、親しみ易い。足運びがややこしいが、覚えてしまえば易しい踊りで子供にも親しまれている。