府坂・竹角の堅田踊り

府坂

本調子:

 

・淀の川瀬(詳細不明)

 

・小野道風(詳細不明)

 

二上り:

 

・高い山(詳細不明)

 

・与勘兵衛(詳細不明)

 

・長音頭(詳細不明)

 

三下り:

 

・我が恋

 端唄「三下り(我が恋)」の転用だが、節回しや三味線の弾き方はずいぶん変化している。この唄は波越にも残っているが、波越のものともまた節が異なる。右手に提灯を提げた棒を、左手に開いた扇子を持って踊る。所作は難しくはないが手数が多く、覚えるのは容易ではない。提灯を前に捧げ持っておいて、棒を左にクルリと回して、頭の上を越して右肩に棒をかける所作が優美で印象に残った。ゆったりとしたテンポで、優雅さが際立っている。

 

・大文字山

 北部の「一郎兵衛」や西野の「だいもん」と同種の唄で、古い流行小唄「大文字かぼちゃ」が堅田化したもの。ここの節回しは西野のものに近いが、テンポは西野よりやや遅い。手踊りで、継ぎ足で千鳥に進みながら片手ずつ返していき、途中で一回りするような踊り方。一つひとつは易しくても手数がやや多く、覚えるのは容易ではなさそうだが、子供も上手に踊っている。

 

調弦不明:

 

・お染久松(詳細不明)

 

・大阪節(詳細不明)

 

・数え唄(詳細不明)

 

・坊さん忍ぶ(詳細不明)

 

 以前、府坂の踊りに行ってみようと思って8月14日、15日、16日、23日と府坂周辺をさまよい、音頭の棚を探したのだがとうとう見つからず終いだった。あるいは他の日に踊りをしているのかもしれないが、情報がなくよくわからないままである。上記の踊りのうち、もう途絶えたものもあるかもしれない。

 堅田踊りの夕べのときには毎年、「我が恋」と「大文字山」を披露しており、1回見たことがある。輪は一重だがそれなりに踊り手はおり、しかも踊りがよく揃っていた。三味線、音頭も生演奏だった。どちらもとてもよい踊りだったので、いつかはほかの踊りも見てみたいと思っている。

 

 

 

竹角

本調子: ・淀の川瀬 ・小野道風
二上り: ・与勘兵衛 ・長音頭
三下り: ・我が恋 ・大文字山
調弦不明: ・お染久松 ・大阪節 ・数え唄 ・坊さん

 竹角は、伝承されている唄が府坂と似通っており、府坂の踊りから高い山を欠いただけである。こちらも、以前、8月14日、15日、16日、23日に竹角周辺をさまよったのだが音頭の棚が見つからなかった。また、近年の「堅田踊りの夕べ」にも参加していないようだ。もしかしたら、もう踊っていないのかもしれない。唄が府坂と似通っているといっても、踊り方は府坂とはまた違うかもしれないので、よしや府坂の踊りが続いていたとしても竹角は続いていないとすれば、それはやはり踊りの伝承という観点からすればとても残念なことである。 別の日に踊っていることを願うばかり。