地名づくし(イレコ)


夕べ日出からカカ貰うて 別府・浜脇通り越し 高崎山が仲立ちで
田ノ浦蒲団を持って来て 白木のたんすが十二棹 かんたん枕も持って来て
生石・駄ノ原通り越し 言いたいことはいろいろと ほうらい山ほどあるけんど
言うたら盛家の若い衆が あんぽんたんとばかにする ちょいとここらで沖の浜


今度柞原から嫁貰うて 八幡・御幸町通り越し 火王さんが仲立ちで
浜の市でたんす買い 生石で長持買って来て かんたん枕も買って来て
春日・駄ノ原通るとき 勢家辺りの若い衆に よい嫁貰うたと褒められて
着いたところが沖の浜


賀来がた辺の魚釣りは 国分煙草を腰にさげ 横瀬にゃばっちょ笠ひっかぶり
鶴田をかたげて向原 ここは行かりょか同尻の 広津留魚は食いつかれ
おどいおどいと鬼瀬を 通り過ぐれば池の上 池にも魚はおらんので
持病の蛇口を引き起こす 柚の木でしばらく入湯して 竹の脇をば下りかけ
詰にゃけつまずいて田代まで 丸田で丸めた赤野薬 買うて来鉢の袋まで
雨の古野にゃちょいと困る 志手の坂をば下りがけ 北方辺にゃ宿をとる
馬の中尾にゃまたがりて ひとむち当つれば富永の 森の木辺までかけつけた
賀来神社にも参詣し 餅田で餅をたんと食い そこでお金も角の前
わしの白ハゲよいけれど かかの片面にゃわしゃ閉口 あまり長いのもご退屈
ここらあたりで大分か