実際寺の由来

過ぎし昔のその物語り 国はいずこと尋ねてみれば 国は九州豊後の国で
杵築御領内安岐郷でござる 安岐は瀬戸田の西小川とて 前を流れる大きな川は
安岐の大川やさしき川よ 東流れる吉松川は 肥沃平野の稲田にそそぐ
実る稲穂は黄金の波か 両子おろしの風爽やかに 人情豊かな村人達は
朝な夕なに両手を合わす 善男善女のお参りするは これぞ名高き実際寺なり
今を去ること七百余年 延慶二年に遡ること 亀山天皇の御孫さんの
仏照禅師が開山なさり されやこれやと施しなさる されど戦が続いた末に
桃山四百十八年前 天正八年七月十八日 宗麟公の焼き討ちに遭い
南無や大悲の釈迦如来様 以来当主は四十九代 大悲大悲の手を垂れ給え
七堂伽藍は朝日に光り 寺の宗派をお尋ねなれば あまた数ある宗派の中で
いとも名高き曹洞宗です 寺の名称をお尋ねなれば これぞ名高き実際寺です
昔ゃ二百の坊さんいたが 檀徒一同盛り立てなさる 寺が栄えて檀徒は集う
追善供養の塔婆を立てる 今日は先祖の供養の踊り 初盆供養で仏を迎え
さぞや仏も喜びなさる 共に輪を立てしゃんきりしゃんと 毎年八月二十一日に
寺のお庭で供養をするよ 来年の本日よろしく願う 寺や檀徒のいやさか願い
あとは一座の皆様方の お手や囃子であとよいように 足もだるかろ手もだるかろが
しばししばらく踊りておくれ 浴衣姿の若い衆さんよ 太鼓打て打て月まで届け
年に一度のお盆じゃないか やぐら太鼓を取り巻きながら 老いも若きも踊りておくれ
今宵この場でまた来年も この日この場で逢おうじゃないか