神歌「五方礼始」(清川村 御嶽神社)

☆千早振る 神のいがきに そでかけて 舞えば戸開く 天岩戸を

☆千早振る 神にお神楽 なかりせば 天岩戸は 開かざらまし

 

神歌「八雲払い」(清川村 御嶽神社)

☆八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を

メモ:大分県内では今なお神楽が盛んな土地が多いが、中でも大野地方は特に神楽が盛んで、近年はDVDを作成し希望者に販売するなどもしており、その名声はますます高まりつつある。御嶽神楽の番付は33番を数えるとのこと。

 

白熊唄(朝地町綿田 竹生島神社)

「本宮お立ち」

☆大野郡に(竹生島 さても涼しき御宮地 年に一度の御祭札

 数多の道具を立て揃え 笛や太鼓の音楽は 神もいさめる芸子ども

 さても見事な浜渡り サーンサーエー)

「お浜納め」

★待つ夜(には 三味線弾いてしぬぎ節 泣いて別れた仲なれば

 早う逢いたい顔見たい サーヤーコーノサーサ アヨイヨサーノサー)

「お浜お立ち」

○扇の要(に池を掘り 池の周りに田を植えて 一束な刈りては二千石

 二束な刈りては四千石 その米つぶして酒しぼり 神のお神酒と供えます

 その酒あがる方々は 命も長けりゃ徳もある 孫子の末まで繁盛する サーンサーエー)

「宮めぐり」

●大手御門に(ショイショイ) はや由良助(アラヨーホイセ ヨーホイセ)

 役所々々に(ショイショイ) はや伺うて

 (いろはにほの字の合印 天の川との合言葉 サーンサーエー)

「本宮納め」

△障子開いて(初花の 雨の降るほど口説けども ただの一夜の道助が

 サーヤーコノサーサー アラヨイヨサーノサー よしや吉野の山が裏

 かけて通えばゆらばしの 高天原とはこれなりや 神楽始めて大和舞 サーンサーエー)

 

白熊唄(朝地町上尾塚 神明社)

☆(シーシッ ヒンヨーイトセー サーヨイトサノサー サノサー)

 御拝殿より(ヨイヨイ) もみ出す白熊(ソリャヨーホーイヨー)

 これはナー 当社の(ヨイヨイ) 御立道具

 (アリャヨーホイヨーホイ ヨーイーヨーイーヨーイ ハーリャンリャ)

 ソレ(コーリャンリャ) ソレ(ハリャ ヨーホイートセー)

 サーヨーイトサーヨーイトサー ヨーイトサノサー(サノサー)

 

白熊唄(朝地町志賀 若宮八幡社)

<お立ち>

「お立ち」

☆今は御殿を(ソレソレ) お立ちになりて(アソレソレ) 長の御幸を(ソレソレ)

 遥々と(アリャヨイヨイヨイヨイヨイ アリャリャ) ソレ(コリャリャ)

 ヨイ(アリャヨーイトセー)

☆祝いめでたの若松様よ 枝が栄えて葉も茂る

「道中唄」

☆枝が栄えりゃお庭が暗い おろせ小松の一の枝

☆一の枝より二の枝よりも 三の小枝が邪魔になる

☆茂る小藪で竹切りゃどなた 一夜こそ切る尺八の

☆一夜切らずと二夜も三夜も 様の一夜は音が足らぬ

「門くぐり」

☆一の門越え二の門越えて 様に青葉の笛を吹く

☆日本橋から門出る白熊 あれは大名衆の伊達白熊

「道中」

☆様よ出てみよ御嶽山に みかん売り子が灯をともす

☆みかん売り子じゃわしゃないけれど 道が難所で灯をともす

<お着き>

「道中」

☆兵庫つきましょ座がつきそめた 太政大臣つきそめた

☆安芸の宮島まわれば七里 浦が七浦 七えびす

☆富士の裾野に名所がござる かごで水つるこれ名所

☆富士の裾野に名所がござる 石に花咲くこれ名所

☆潮来出島の真菰の中に かもめ鳴くとはしおらしや

「お仮屋到着」

☆さても見事なお浜についた 西も東も花ざかり

☆今日の出祭りゃみなよく揃うた 秋の出穂よりゃよく揃うた

<お帰り>

「お立ち」

☆もうまお立ちかお名残惜しや もしも道にて雨降らば

☆もしも道にて雨など降らば わしが涙と思わんせ

「道中」

☆松の葉のよな親切者は 枯れて落ちても二人連れ

☆江戸の品川吹かねど荒らす 夏の夜でさえ霜が降る

☆江戸へ行くなら私にゃお暇 江戸で買いなれ江戸女郎

☆ここは一ツ谷敦盛様よ 御墓どころのおいとしや

「納め」

○娘島田に蝶々がとまる とまるナー はずだよ サー花じゃもの

 (エーサー ヨイトサー ヨイトサー ヨイトサノサ)

○千秋万歳思うこた叶うた 末は鶴亀 五葉の松

メモ:白熊(はぐま)とは、五穀豊穣祈願のお祭りのこと。若宮八幡の白熊唄は、「納め」以外は全て兵庫節。

 

白熊唄(大野町中原 上津神社)

「兵庫節」

☆神のお供はありがたけれど(エーソーレ ソーレエー) 笠やナ 鉢巻ゃ(ヨイヨイ)

 ソリャごめんなれ(アリャ ヨーホイヨーホイ ヨイヨイヨーイ ハリャリャ)

 ソレ(コリャリャ ハーヨーイセ アラヨイトサノサ)

「兵庫くずし」

★兵庫築島(ヨイヨーイ) 誰が築きそめた(エートーコセートーコセー)

 出雲おろかやハヤ清盛公の(アリャヤートコセーノ ヨーイヨイヨナ アーハレワイサ)

 ソレ(コレワイサ ヨーイトセ アーヨイトサノサ)

「心中づくし」

○源頼公が(エーソーコデセイ ハリャリャ) ソーレヤー鬼人を退治すれ

 ヤレそれで都が(ヨイヨイ) 治まる繁盛(エーソーレ ソレーサーサトエイ

 ハリャリャ アヨーイトサノサ)

「こいたやれ」

●こいたやれ(ヨヤ) 赤坂のヨ(ヨヤ) 吉田がなくば(エーソレモヤーコノヤートセ)

 何をヤ(ヨヤ) よしみでは(ヨヤ) ヨーイサエー江戸がよい

 (ヤトコホーセーノーホ ヨーイヨーナ アーハレワイサ)

 ソコ(コレワイサー ハリャ ヤハートーコセ ハーヨイトサノサ)

「伊勢音頭」

◇伊勢にゃ七度 熊野に三度(エーハレワイサ コレワイサ)

 愛宕様には月参り(エーサートコセーノ ハレワイサ)

 ソレ(コレワイサー サーサナンデモセ アーヨイトサノサ)

 

白熊唄(三重町下鷲谷 宮山神社)

☆こえのエー お宮をエー(ヨイヨイ) もんで出るエー 白熊(アーソーレ ソーレ)

 これはナーエー 神様エー(ソレソレ) エーだて白熊

 (ヤートコセーノヨーイヨナー ハレワイサ) ソレ(コレワイサーヨーイトセー)

 

白熊唄(清川村宇田枝 御嶽神社)

「兵庫節」

☆祝いめでたの若松様よ(ハーソーレソーレー) 枝もサー 栄える葉も茂る

 (アーリャヨーイヨーイヨーイヨイヨイ ハリャリャ) ソレ(コリャリャ ヨーイトセー)

「伊勢音頭」

★アヨイサー 伊勢にゃ七度(ヨーイヨーイ) 熊野にゃ三度(アリャセー ヨーヤセー)

 愛宕様にはソーリャサー 月まいり(アーソラソラ ヤートコセーノ ヨーイヨナー

 ハレワイセ) ハーコレワイセ(ソリャヨーイトセー)

「春搗き」

○臼にナ(ソレ) 米を入れ(ハーヨーヤサマヨイヨイ) ぬかぶ(ソレ) ぶきましたナ

 (ソラーヨーヤナ) ア嫁恋し(アラヨーイートセー) ソレ(ヨイヤナー)

 

白熊唄(緒方町下徳田 小松神社)

「お立ち」

☆祝いめでたの若松様よ(アソーレソーレ) 枝もエー 栄える(ソレソレ)

 葉も茂る(アリャヨーイヨーイ ヨイヨイヨーイ ハリャンリャ)

 ソレ(コリャンリャー ヨーイートセー)

「道行」

★ヨイサ さても見事な(ハヨーイヨーイ) アお江戸の道は(サマセーヨーヤセ)

 ア松に柳を ソリャサー 植えまぜて

 (ハソレカラ ハーヤートコセー ヨーイヨナ) ヤーハレワイショ(ホイ)

 コレワイショ(アーヨーイトセー)

★松に柳を植えまぜおけば 柳枯るれば松ばかり

「しめ越し」

○しめを越すには手元をさげて 三足エー ひどりてソリャ 越せばよい

「おさめ」

☆兵庫築島 誰が築き初めた ように よわれぬ清盛様よ

☆今日は吉日 お浜に着いた 神も 喜ぶ氏子まで

 

奉納踊り(三重町菅生 金田天満社)

「出雲の縁結び」

☆神はマカショイ どこへ行く 私ゃ出雲に縁結び

 (イヤ私とあなたは夫婦かな) そうじゃいな そうじゃいな

 ソーラ チンツルリツ チンツルリツ チンツルリッテン

「お軽勘平」

★十二梯子に二階から お軽見下ろすのんのべ鏡

 下で由良之助 文を読む(縁の下から九太夫が) そうじゃいな そうじゃいな

 ソーラ チンツルリツ チンツルリツ チンツルリッテン

「式三番叟」

○ところ ヨイ 千代まで翁草 菊の四季咲き式三番叟

 かわいらしげの姫小松 千代の松山 生え茂る

 とんと並ぶもこの舞台 われらも千秋やさむるや

「恋の中垣」

●恋の中垣 吉野の川原 アーチリン ソーリャ チリント チントンシャン

 船はなけれど出会いじょう 小菊桔梗は川の端から

 アラこがさん見えます雛鳥さん 鹿の巻き筆 無事々々

 雛鳥無事エと顔と顔 嬉しいサ 心舞い立つ 渉ろうとするを引き止め

 待たしゃんせ エー離しゃんせ チリント チントンシャン

「高砂」

◇高砂や ヨイ この浦船に帆をあげて 月諸共に出潮の

 波の淡路の島影や 遠く鳴尾の沖過ぎて はや住之江に着きにけり

 はや住之江に着きにけり

「豊饒の秋」

◆いつの秋より今年の秋は 五穀稔りて米の山

 五方に栄えて御豊年 このご繁盛エー

メモ:秋分の日の祭りで、弓練り・長刀練りの後に社殿で奉納する手踊りの歌。