新民謡「安岐郷ふるさと音頭」(安岐町)

☆無明橋から仁王像 石段登れば護摩堂よ 六郷満山 両子寺 ソレ

 仏のふるさとおらが町 ソレ 尽きぬ想いの走水 そうじゃそじゃそじゃ走水

☆梅に薫るは安岐の谷 先哲偉人の生まれ里

 梅園三語の条理学 星が輝く天球儀 天球儀

☆名所旧跡村おこし 日本一の百日紅

 国宝如来の瑠璃光寺 古きあしあと守る町 守る町

☆見立細工は小川から ホーランエンヤは湊から

 女みこしに祭り舟 花火いろどる夏の空 夏の空

☆大数珠繰りは観清寺 老いも若きも願かくる

 千本桜の花吹雪 バスに揺られて花まつり 花まつり

☆諸田名物御田植 田神主から早乙女と

 古式ゆたかに田植えする 五穀豊穣 村の衆 村の衆

メモ:一番の「両子寺」はここでは「ふたごうじ」と読む。今では普通「ふたごじ」と呼んでいるが、昔は「ふたごうじ」と呼ぶ人もあった。岩戸寺(いわとうじ)に倣ってのことと思われる。

 

新民謡「安岐町音頭」(安岐町)

☆ハー 人は一代 名は末代の ヨイヨイ 香る女も梅の園

 (ソレヨイヨイ陽気にお唄いなされ 安岐町音頭で気も揃う ソレヨイヨイヨイ)

☆とけて流るる両子の山の 雪に浮名の安岐の川

☆春は桜の一鍬まいり 秋は紅葉の走水

☆鬼のせり割りお山の不思議 磯で名所は夫婦石

☆市に集まる栗毛よ黒馬よ かわい仔馬に花吹雪

☆小麦色でも安岐谷育ち 声は鶯のど自慢

☆むしろ機とも嬉しい別れ 花嫁姿を待つ娘

☆汗の供出 後押す妻の 顔も日焼けの米車

☆梨は大海田 みかんは大添 金のなる山 なる畑

☆山に立つのは炭焼く煙 沖にゃ漁火うたせ船

☆なば木こる手が 櫓をこぐ腕が つかむ山の幸 海の幸

☆人の心も十五夜お月 まるく明るい安岐じゃもの

 

新民謡「安岐町小唄」(安岐町)

☆こめた朝霧 晴れゆく田んぼ 並ぶ早乙女 紅緒の笠も いとし朝来の田植唄

☆焦がす満汐 若衆の意気か 燃える夏越の川船神事 絵巻ひろげる港川

☆つづく段畑 見事に熟れて ちぎる娘の唄声はずむ 金の日が照るみかん山

 

新民謡「両子小唄」(安岐町両子)

☆お山眺めて育ったあの娘 つぶら瞳で情あつい

 あの娘思えば気も浮いて わしの仕事が走水 サテサテサテ 走水

☆権現様の申し子あの娘 姿やさしく器量よし

 粋な口紅かわいくて さわるこの手に落ちる花 落ちる花

☆梅園村に生まれたあの娘 気持ちしっかり愛嬌よし

 燃ゆる思いを打ち明けりゃ なびく稲穂の黄金色 黄金色

☆両子の水に生い立つあの娘 肌もきれいで気立てよし

 好きで焦がれて恋いおれば あかく糸永 虹が立つ 虹が立つ

 

新民謡「朝来民謡」(安岐町朝来)

☆鶸だ目白だ ヤレ鶯だ 春が来たぞえ陽炎燃えりゃ

 中野・諸田は ほんに中ん川 花の里

☆夜霧ゃ久末 朝霧ゃ弁分 小俣・矢川が朗らと明けりゃ

 盆地朝来は ほんに朝来は 唄の村

☆涼みゃ明治橋 若い血がはずみゃ 恋に身を焼くヤレ篠蛍

 さても若衆の ほんに娘の恋の里

☆盆だ踊りだ月ゃまん丸だ さっさ輪になれ音頭取り頼む

 手振り身振りの ほんに身振りの踊り村

☆紅葉ゃ城山 月ゃ丸葉山 鹿が妻恋や田面は黄金

 刈鎌さくりと ほんに寿司米 米の里

☆芹のおひたし 川茸すまし 朝来ご馳走の椎茸飯に

 詣る八坂や ほんに芭蕉宮 西白寺

☆踊れ若い衆 唄えよ娘 朝が来たなら両の手あげて

 村は繁盛の ほんに和みの 情け村

☆おおさそうだよ わしらが村だ 守れ氏神 和めや氏子

 朝来若衆の ほんに娘の 意気の里

 

新民謡「朝来民謡」(安岐町朝来)

☆朝来は川茸 芹どころ サノ芹どころ

 娘の肌よい水どころ トサイサイ 水どころ

☆川霧ゃ三度立つ世界一 世界一 櫟山からお日がさす お日がさす

☆蛍は明治橋 恋どころ 恋どころ 若衆勇みの意気どころ 意気どころ

☆丸葉の月見に城山の 城山の 妻恋う棹鹿 鳴くところ 鳴くところ

☆夜霧に朝霧 夜明け霧 霧の海 朧の春なら朝霞 朝霞

☆夕焼け茜に両子山 両子山 芭蕉の宮なら つた紅葉 つた紅葉

☆弁分に久末に中の川 中の川 矢川 中野に上諸田 ヤレ小俣

☆朝来野公平の昔から 昔から 弁分の飛松にゃ鶴が来る 鶴が来る

☆ハエ飛ぶ安岐川漫々と 夏が来りゃ 朝来盆地はみな青田 みな青田

☆詣る護聖寺 玉林寺 西白寺 八坂の宮から神輿ゃ出る 神輿ゃ出る

☆男は意気だよ腕っ節 肝っ玉 女は情けの深緑 深緑

☆俺らの朝来だ盛り立てろ 盛り立てろ 私らの村だわ安穏に 安穏に

メモ:佐藤千夜子が唄った「紅屋の娘」の替唄。紅屋の娘が流行したのは昭和4年頃なので、おそらく朝来民謡もその頃に作られたのだろう。もしかしたら運動会などのときに、この唄に合わせて踊ったりしたのかもしれない。

 

新民謡「新武蔵民謡」(武蔵町)

☆瀬戸は大漁 帆綱も揺れて 関は起きたか灯も見えぬ

 返す白波 帰さぬ想い 磯に白帆の 磯に白帆の行者原

☆人の情けは織りなす機に 秘めし想いの青むしろ

 丘にみかんの色づく頃は 武蔵乙女の 武蔵乙女の夢が呼ぶ

☆楽庭の大杉 西谷城址 由緒偲びて吉弘楽は

 むかし武人の面影うつし おのこ二八の おのこ二八の輪が続く

☆緑やまなみ峡に映えて 白く浮き立つ梨の花

 山の椎茸 炭焼く煙 幸もゆたかに 幸もゆたかにほのぼのと

☆老いも若きも手に手をとって むつみ働く心意気

 唄と情けの平和な里に 武蔵文化の 武蔵文化の花が咲く

 

唱歌「国東鉄道武蔵駅開通祝賀唱歌」(武蔵町)

☆牟佐自命の開きたる 武蔵の郷はわが里よ

 半島文化にさきがけて 今日より開く汽車の道

☆陸の宝に海の幸 無限の富も今日よりは

 汽車の力に運ばれて 海のあなたに出づるなり

☆行者の春の競べ馬 雨降る神の龍社

 小城観音の御仏も 汽車の恵に潤わん

 

新民謡「来浦の唄」(国東町来浦)

☆アー 沖の島から夜が明け初めて ここは来浦

 町に平和の風が吹くヨ ハヨイトヨイトヨイトサノ ヤレコノセ

☆両子・文珠に夕日が落ちて 町も夕霧 沖の島陰 灯が見える

☆沖にちらほら灯影が見える 漁りする灯か さては灯台 島の灯か

☆金比羅鼻から瀬戸内見れば 島は薄墨 通う白帆に 白帆に浮く

☆来浦川辺に飛び交う蛍 道の小草も 闇に黄金の花が咲く

☆水が届けた深山の紅葉 秋の深さを 告げに来浦 来の浜

☆来浦よいとこ稲穂は黄金 繭は白金 お国自慢の青莚

☆冬が来たぞえ来浦町に 来浦富士も 雪の薄化粧 あで姿

☆嶺の淡雪あとなく解けて 春の風吹きゃ 金比羅岬に花が咲く

☆鎮守大杉 八坂の宮と 古城 城址 これが名物見てござれ

メモ:藤本二三吉の「龍峡小唄」の替唄。龍峡小唄は昭和4年頃に流行したので、おそらくその頃に替唄が作られたのだろう。酒席で唄われたほか、振りもついて運動会や盆踊りなどの余興で踊られたりしたのではないかと思う。

 

新民謡「菊永音頭(豊崎花見音頭)」(国東町豊崎)

☆ハー 菊永お池にヨ 咲いた桜が 咲いた桜がはらはら揺れる

 豊崎よいとこ花どころ ソレ ほんによいとこ 花どころ

☆袂揃えて 花に踊れば 花に踊れば鴉も囃す

 豊崎よいとこ花どころ ほんによいとこ 花どころ

☆泉福峰から 広い見晴らし 広い見晴らしみな花盛り

 豊崎よいとこ花どころ ほんによいとこ 花どころ

☆踊る手先に 豊の内海も 豊の内海も静かに霞む

 豊崎よいとこ花どころ ほんによいとこ 花どころ

 

新民謡「国東小唄」(国東町)

☆佐田の岬の灯台冴えて 夢の姫島ほのぼのと 庭のあじさい色添う頃か

 沖は勇みの鯛しばり 君と来て見る八畳岩に 南風の日和の日が白い

 ほんにそれそれ 日が白い

☆安が浜辺は根上がり松よ 冴える月夜の潮の音 粉雪ちらつく港の昼を

 周防通いの船が出る 酒はのどごし国東恋し ふぐに更けゆく宿恋し 宿恋し

☆椎の木の間に鳴る拍手か 桜八幡参らんせ 田深川沿い菜の花灯り

 両子・文珠は紫に 裏の木小屋で織る青莚 ちらり人影気にかかる 気にかかる

☆昔偲べば稲穂もなびく 前田遺跡の落とし水 もみじ燃え立つ鏡の池に

 もずが高鳴く安国寺 吉木乙女の黒髪かなし 塔の高さを雲が飛ぶ 雲が飛ぶ

 

新民謡「国東小唄」(国東町)

☆住めばエー 住めば国東 波荒くとも 人はやさしい情けは深しヨ

 両子おろしも 両子おろしもそよそよと そうかえ そうじゃないかえ そよそよと

☆沖の 沖の漁り火 誰ゆえ曇る 濡らすしぶきの王子ヶ浜に

 松は誰やら 待つは誰やら松の影 そうかえ そうじゃないかえ 松の影

☆安が 安が浜辺の根上り松は 浮いたようでも根〆は堅い

 こぼれ松葉も こぼれ松葉も二人づれ そうかえ そうじゃないかえ 二人づれ

☆誰が 誰がつけたかその名も床し 桜八幡 鎮守の社

 かけた願いの かけた願いの首尾のよさ そうかえ そうじゃないかえ 首尾のよさ

☆灘は 灘はコバルト白帆は招く 君と来てみる八丈が石に

 濡れてみたさの 濡れてみたさの深情け そうかえ そうじゃないかえ 深情け

☆行こか 行こか戻ろか城山あたり 思案半ばに胸さえ騒ぐ

 鐘は明け六つ 鐘は明け六つ安国寺 そうかえ そうじゃないかえ 安国寺

 

新民謡「国東おどり」(国東町)

☆エー 仲もよいよい鶴川・田深ヨ 結ぶ縁の国東橋よ(ヤレソレ)

 思いひとすじ 心ひとすじ 帯一重 サテ

 (サーテサテサテ ヨイヤサノサ 豊後国東 ヨヨイトサ)

☆灘は豊後灘 大漁つづき 通う白帆に思いを寄せりゃ

 夢の浮橋 佐田の岬の灯がまねく

☆奈多の八幡 銀砂の渚 波に躍るは人魚の群れか

 情け深浦 浜の守りは市杵の島

☆浜は住吉 港は守江 伸びる白洲に磯馴の小松

 来いとまねくよ 豊後橋立よい眺め

☆国東港は入船出船 山と積み出す景気のよさは

 お国自慢の 豊後名産 花むしろ

☆武蔵町なら潮風受けて 松は濃緑 潮風受けて

 浜の篝火 招くキャンプは行者原

 

新民謡「国見小唄」(旧国見町)

☆国見おとめの心も燃えて ほんにそうだよ宵から参る

 九月火祭り 九月火祭り伊美の宮 サーサヨイヨイ 伊美の宮

☆春にゃ逢いましょ菜の花月夜 ほんにそうだよ桜のかげで

 両子おろしに 両子おろしに花が散る 花が散る

☆沖の船唄 瀬戸からまねく ほんにそうだよ熊毛の港

 一夜仮寝の 一夜仮寝の浮寝鳥 浮寝鳥

メモ:昭和30年に伊美町と熊毛村が合併し国見町になった記念に作られた唄でよく唄われていたが、昭和35年に竹田津町と合併した頃から下火になった由。

 

新民謡「向田小唄」(国見町向田)

☆だんだら坂の鳥居をくぐり 鎮守の宮に拍手打てば

 木魂響きて杜とこしえの 栄えぞ見ゆる 我が郷に

☆郷に平和の夜が明け初むりゃ 田圃に山に人皆急ぐ

 車も通る 働くことを 誇りに生きる 我が郷は

☆春は鶯 軒端に聴きて 桑摘む乙女の襷が赤い

 秋の月夜は虫の音すだく 趣深き 我が郷よ

☆共存共栄モットにかかげ 向田信用組合うまる

 老も若きも互いに扶け やがて築かん理想郷

☆村の産物 莚に米に 炭に薪は山ほど出でて

 鰯 万龍 万金あげる 宮は伸び行く 我が郷へ

☆村に名所は数々ござる 市に粟島 二に福巌寺

 三に石ヶ田尾 四に多賀神社 愛せよ誇れ 我が郷を

 

新民謡「観光姫島小唄」(姫島村)

☆瀬戸の姫島みどりの小島 通い舟なら 通い舟なら灘一里 灘一里

☆浜は塩焼く煙に暮れて 燃ゆる乙女の 燃ゆる乙女の恋心 恋心

☆逆さ柳も鉄漿水も 姫にゆかりの 姫にゆかりの七不思議 七不思議

☆月は矢筈に踊りは浜に いとしあの娘は いとしあの娘は輪の中に 輪の中に

☆日本一との良い名を買われ 牛は師走の 牛は師走の島を発つ 島を発つ

☆招く灯台姫島泊まり 明けて潮風 明けて潮風 灘を来る 灘を来る

☆舟は稲積北浦かけて 世帯まわれば 世帯まわれば南浜 南浜

☆浮寝鳥には夢結ばせて おろす五智網 おろす五智網 鯛しばり 鯛しばり

メモ:初代コロムビアローズがレコードに吹き込んだ。多分、観光用に作られたのだろうから昔、港やフェリーで流したりしたのかもしれない

 

新民謡「姫島民謡」(姫島村)

☆ハーヨー 矢筈岳から朝日が昇るヨ 沖は凪かよ船が出る

 ハー ドントドント ドーントドントドント 船が出る

☆島の娘は畑すき上手 牛は種よし豊後一 豊後一

☆山の上までひらけた畑 誰が植えたか芋と麦 芋と麦

☆島は夜明けか鎮守の森に 鳴るは拍手 朝まいり 朝まいり

☆沖は暮れてく周防灘あかむ 島の灯台 灯がともる 灯がともる

☆島は名どころ眺めがよくて 中で名高い七不思議 七不思議

☆離れ島でも来る気があれば 船の出入りは絶やしゃせぬ 絶やしゃせぬ

☆島の名物 海からとれる 章魚と水雲に桜鯛 桜鯛

☆海が取り持つ魚と塩で 島は栄えるくらしよい くらしよい

☆来なせ一度は姫島めぐり 深い情けのしみるとこ しみるとこ