かますかの由来

 

専ら「かますか踏み」の節で口説かれる。

 

かますかの由来

 

川べた今朝頃かますか踏みよ 水も出頃で踏みようござる これの元をば細かに問えば

豊後岡領はお城がござる  お城町なら竹田とござる ここのお医者で白道というて

白道若うて長崎修行 三年修行もことなくすんで 帰り道筋 柳川町で

食うた魚のその味のよさ  訊けば川魚 清水に育つ わしが町にも川数あるに

ここで育てばいつでも食える そこで白道 子魚を探し 桶にゃ口付け速馬頼み

夜に目掛けて早や発ち帰る  前の川にと魚を放す 裏の川にも少しは放す

三月三年 年月経って 近所小川やあの大川も  上は水口 下川河口

増えて味増すかますか魚  語り伝えるかますか由来